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『ホツマツタヱ』24アヤ32ページの、文章の解釈について。

「活きますとこを」の意味についての読み取りの事。

詳しくは、『縄文人のこころを旅する』(池田 満、展望社)を、

ご覧ください。

imo.jpg

『ホツマツタヱ』の24アヤは、

アマテルカミのお孫さんのニニキネさんが皇位を得る

までの物語をくわしく纏められたアヤです。
お兄さんのホノアカリさまが、アスカヲキミとなって、

ナカクニに赴任なさっていますので、

10代のアマカミはアスカヲキミ(ホノアカリ)だと、みんながそう思っているのですね。
ところが、失政を繰り返すことから、アスカヲキミの方から人心が離れてゆきます。

 

弟の方のニニキネさんは、新たな技術での新田開発を進めてゆかれるのでした。
初めは、慎重姿勢で渋っておられたアマテルカミも、ニニキネさんの大活躍に、

ついに、

評価を下されて「ミクサタカラ」を授与なさいます。
そして「ヤシマめくれ(巡幸せよ)」とふれ賜るのです。
事実上の皇位のランクとしての認定です。

そうして、サルタヒコ(当時はチマタカミともシラヒケとも言う)の

本拠地の琵琶湖の西岸に、ニニキネさんがご巡幸なさいましたら、

チマタカミ(サルタヒコ)が、昼寝して待っていたのです。

ニニキネさんを歓待するために、ご馳走を用意して。
物見の先駆けに出た、ウスメさんとの問答が始まります。

ikimasu1.jpg

ikimasu2.jpg

ここで、引っ掛かっていたのが、
ウスメさんが、「キミのお行きになられるところ」をサルタさんに問うところでした。
行き先について、どうして? サルタさんが知っているの?

預言者として、サルタさんを見ているのが不思議でした。

あ! と気が付いて「活きますとこ」の意味だったらば、
ニニキネさんの次に為しゆくべきテーマと言うか、

次の重要テーマの施策の事項についての認識を、サルタさんに尋ねたとしたら、文脈が通じます。

 

そこで「いき」と「ゆく」の言葉の用例を調べました。
これで、決然と判別が出来ました。

ikimasu3.jpg
「go」の「行く」のすべての用例が、「ゆく」の動詞の「Yu」のヤ行でした。
「活きる」などは、すべて、ア行の「いく」に使い分けが為されていました。
そうすると、この24アヤの例でも、
動詞の「go」の「行く」では、おかしい事にとなってまいります。
この24アヤの「いきますとこ」は、「活きる」の意味に取るべきです。
写本の用例のすべてがア行の「イ」の「イキマス」でした。
完写本の4本と、溥泉著の『朝日神紀』の引用文の、5例があり、
すべて「イキマス」と記されています。ヤ行の「ユキマス」の例はゼロでした。

そうなりまして、「行きますとこ」ではなくて、「活きますとこ」の意味に解釈してストーリの文脈を考え直してみます。

ウスメさんが、尋ねたらば、
チマタカミ(サルタヒコ)が、父祖伝来のこの地から「去ってゆく」と断言して言うのです。
それならば、どうするのかと聞くと、「イセに行って、アマテルカミのもとで出直しを図りたい」とチマタカミ(サルタヒコ)が言うわけです。
じゃ、ニニキネさんの「活きますところ」(次の課題)について尋ねると。
チマタカミ(サルタヒコ)は「キミはツクシのタカチホぞ」と、答える訳ですね。
九州南部の火山災害の復興について、その事を、ニニキネさんに伝えたかったのでしょう。
「行きますとこ」では、預言者然として文脈に齟齬を生じていた。
でも、
「活きますとこ」の意味で考えると、次の重要施策での問い掛けなので、大きな文脈としてストーリーが成り立ちます。

| 日本史・国語 | 05:32 | comments(5) | - |
Comment
― 今村文学に対しての評の、その続編です ―
    -ご参考になるかも?-


 今村聡夫氏の文章の事、続編について、
本人が述べた梅原猛盲信の文章が、今年の5月に発行されていたぜ。!!!
本人は、梅原猛の目で、ホツマツタヱを眺めて、「はじめてのホツマツタヱ」を発行したんだって読める。
情けない・・・・・ようですね。

詳しくは、下記のhpをご覧下さい。

http://hotsuma.kazahinobunko.com/author/iwasaki/


        ・    



拝復
有り難うございます。
今村聡夫本に対する対策で、どうもおかしいと、
思いつつも、読感がとても悪いので、
気持ちが余りにも酷く悪くなって、ちょっと見で、
さても、見るのも放棄の状態。
でした。
でもでも、長くもおっぽって置くのも? 良くないか?
と、 そういう事で、
さて、さて、
何か書かねばとは思いつつも、日々を重ねてしまったので、
しょうが無く一言。
ブログに、
でした。
『ホツマツタヱ』など「ヲシテ文献」の文章を、
原文原字で真面目に読んでいたら、
どうしてあんなにもひどい、
お下劣文章になるのか?
どう言う、おのうの構造になっているのか?
わたくしには、分析不能でした。
そういえば、2〜3回は彼とは顔合わせしたこともありましたが、
その際に、何か違和感を強く大きく覚えたことだけは、
今にも、感触がよみがえります。
もう、20年か?30年来の前からの事です。
どうして本当の大切な我が国の基礎の事々が解かんないのか?
不思議なことです。
大きな違和感は、的中でした。
彼の理想は、梅原猛でしたのですね。そうならば、理解できます。
いわば、目標違いの理想だったのですね。
目指す目的の違いが、やっと判りました、有り難う御座います。
彼は彼の理想にと、それはそれで、良いと言えばよいわけです。
ヲシテ、『ホツマツタヱ』など「ヲシテ文献」のその高度な哲学も理解できないままに、
梅原猛レベルでグチャグチャやってて、それはそれで…  。
『古事記』神観・世界観のその延長で考えてゆくと、今の、大韓民国の民衆の感覚に捉われてゆき収束して、やがては沈没です。
何十年来の違和感の、さらに、何千年来のその払拭には、
相当な時間を要するような事で御座いましょうか。
いろいろと、ご分析の事、有り難う御座いました。
助かります。
敬具



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
Subject: 今村聡夫氏の文章の事。
> 今村聡夫さんの文章は、どうにも、気持ち悪いと思うので御座います。
  つまり「張りぼて」の感じが解かり易いのでは?
  それが、どのような、原因と・結果なのか?   <

         ・     

そうなんだ。分析できてないんだ。それでは、教えて進ぜよう !
ヒントは、検証ホツマツタヱの彼の文章を読むと、自ら書いているぜ。
彼の文章の師匠は、梅原猛と言っているよ。松本善之助でないらしいよ。
まず、ストーリーを決めて、あと、言葉を乗せて行くことらしい。
そして、読者を「アット」言わせることを書くと述べているよ。
そのため、ホツマツタヱにない、ミミズクもヘッチャラさ、また、
他研究者の発見をコピペすると言っているらしい。
ストーリーを決めて書くため、骨格はしっかりしていそうだが、
「張りぼて」さ
2018/10/15 5:10 PM, from いけだ
すみません。
スゴイ高騰になってしまっていますね。
今見てびっくりしました!
実は、品切れの書籍が続々と起きて来まして、嬉しい悲鳴中です。
今、増刷中の書籍が『ホツマ縄文日本のたから』です。
これは入門書として、切らすことが出来ないので、増刷を掛けています。
次に、『記紀原書ヲシテ』も、そろそろ無くなりつつあるので、これはどうしても切らすことが出来ない書籍です。
さて?
『よみがえる縄文時代イサナギ・イサナミのこころ 新発見 「ミカサフミワカウタのアヤ」』も、気にはなっているのですが、台所事情のことをお察しいただけますでしょうか?
2018/10/15 5:36 AM, from いけだ
はじめまして。
記事と関係のない質問で申し訳ありませんが、「よみがえる縄文時代 イサナギ・イサナミのこころ」は近いうちに増刷されるご予定はありますか?
是非読みたいのですが、今のところAmazonの中古のみで高騰していて購入をためらっています;

私は歴史にはあまり興味がないのですが、和歌や日本語のもつリズムが好きで、ヲシテの文献が長歌で綴られていることと、音の感じから(意味はまだよく分からないながらも)信憑性があるのではと思っています。
世間的には偽書ですが、遊びで作った文字や文章とは思えません。
何か考古学的な証拠やもっと古い資料が出てくることを願っています。
2018/10/15 12:53 AM, from 翼
さすがに、「トのヲシヱ」のクニトコタチさまからの主流の伝統だったのでしょう!
さすが、サルタさまです!

「サル」は「去る」で良いとして、
「タ」は、「教え温かく指導する、春の、タ」の意味なのでしょう。
湖国の教え導く役割を、「去ってゆく」と言う意味が「サル・タ」なのですね。
「タ」を田んぼの「田」にするのも、貶めでしょう。いかにも、意味合いを狭遍に押し込めちゃいますものね。

ウスメさんも、凄い人物ですね。
それだから、
サルタさんが、請い受けて妻に迎えたのですね。
筆力のあるお方、
こんなものすごいストーリーが、
あちこちに満載です。
こんな素晴らしいのが、『ホツマツタヱ』や『ミカサフミ』や、『カクのミハタ(『フトマニ』)』の「ヲシテ文献」なのです。
良い読み物を書いて欲しいです。
なにしろ、記紀の原書ですから、素晴らしさは折り紙つきです。

「行く」の「go」では、ア行に一例もないのです。調べてみて、驚きました。全部、ヤ行の「ユ」の動詞でした。
2018/10/11 7:11 PM, from いけだ
早速ブログで、サルタヒコさんの「応え」について、新しく気づかれた箇所を
お伝えくださいまして、ありがとうございます。

ウスメさんが、「ナンチ シルヤ キミ イキマストコオ」と、問いかけに対して
サルタヒコさんは、「キミハツクシノ タカチホゾ」と、ズバッと答えておられますね!

いったい何で、キミがこれから行こうとしているところまで分かるの?という疑問は、
確かに湧いて来ますね。私も何で、初対面の前から、これから天皇になられるお方の
遠い行き先まで分かるのだろう??と、不思議には思っておりました。

ここで大切なことは、「ユキマストコ」か「イキマストコ」かという事だったのですね。
ヤマトコトハは、一文字で独立した深い哲学的な意味を持ちますので、一文字の読み取り方で
大きく意味が違って参りますね。

サルタヒコさんは、「活き方」として、どうするべきか?という問題意識を常に持っておられて
自分自身の身の振り方も、どうするべきか?と深く考え、国政に対しても、どうするべきか?
を常に考えておられたということが、この問答で良くわかりますね!!
サルタヒコさんは、尊い家柄の当主であるにもかかわらず、
全く、既得権益に縛られない、なんと大きな器の方なのでしょうと、驚かされます。

ウスメさんも、サルタヒコさんが、国政に関しても深く考えておられることを一発で見抜き
キミの活き方(活躍の場所)まで尋ねるとは!素晴らしい出逢いの一瞬ですね!

一つずつ明らかになってくると、人物像が立体的に浮き上がって来ますね!
2018/10/11 2:35 PM, from 山脇幹夫










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